2度目の初恋も、君とがいい
「千花ちゃん、休憩入っていいよ」



瑠樺ちゃんが厨房に入ってくる。



「姉貴」


「琉衣、今日学校は?」


「今日はオフにした。で、千花の水着姿見にきた」



フッと笑いながらあたしを見るから、水着姿を見られて体が熱くなってくる。



「琉衣先生と千花って……?」


「幼なじみってやつ。な?」


「うん」



琉衣くんの言葉に素直にうなずく。



「へー。こんなイケメンが近くにいるんじゃ、ほかの男の子なんて目に入らないよねー」



納得したように頷いてる日奈子。



「おい、日奈子。いつになったら焼きそば食べるんだよ」



なぜかこちらへ来ることもなく、席に座っていた明日汰から声がかかる。



「はいはい、いま行きますよー」



頬を膨らませて、明日汰の向かいの席に向かう。

日奈子はもしかして、明日汰のことが好きなのかな。
そして、明日汰も。
ふたりはたしかによく一緒にいるし、両思いなのかもしれない。

< 123 / 235 >

この作品をシェア

pagetop