2度目の初恋も、君とがいい
『バカだよね。いままで千花がなにがあっても女の子たちから何も言われなかったの永人のおかげなのに』


「なっ……おまっ、なんでそれ！」



誰にも知られてないと思っていたことを日奈子に知られてて、顔が赤くなっていくのがわかる。



『まずさ、おかしいでしょ？人気者のあんたに彼女ができて誰も嫌がらせしてこないの』


「人気者とかやめろよ」



よく言わてるのは知ってるけど、身近な人間に言われるとなんだか照れる。



『前に明日汰と歩いてるときにあんたの告白現場に遭遇したの』


「はぁ……マジかよ」



そういう現場を仲のいいやつに見られるのはなんとも恥ずかしいものだ。



『〝やっぱり彼女がいるからですか？〟って質問に〝それわかってて告白してきたんだよね？振られるの分かってるよね？だからって千花になにかしたら俺あんたに何するかわかんねぇよ？〟って……』


「うわ……」



一語一句、録音でもしていたかのように話す日奈子にため息が漏れる。

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