2度目の初恋も、君とがいい
「なにしてるのか、聞いてみようかな……」



なんて思って、スマホを操作するけど。
その指はすぐに止まってしまう。


〝永人といるよ〟とか
〝永人と付き合うことになった〟とか
聞かされたらどうしよう。

永人の好きな人は日奈子だったのだろうか。



「いや、そんなはず……ない」



永人の好きな人は、前に風邪をひいたときに寝言で言ってた子だと思う。
名前は聞こえなかったけど〝ちゃん〟づけでよんでいた。
あたしたちは呼び捨てだから。



「あれ?千花?」



はぁっとため息をついて歩き出したとき、聞き覚えのある声が頭上から聞こえた。



「瑠衣くん……」



顔をあげると、そこには瑠依くん。



「なんか久々?新学期始まってから会ってないよな?」


「うん。学年違うと同じ校舎でも会わないもんだな」



いつも落ち着く瑠衣くん笑顔で、あたしをみてくれる。



「瑠衣くん、ご飯行かない?」



気がついたら、瑠依くんにそう言っていた。

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