2度目の初恋も、君とがいい
「そんなに俺、頼りない?」
見上げれば、少し眉をひそめる永人の顔。
「そんなことないよ!ただ、あたしが弱いだけ……んっ」
あたしの言葉を遮るように、唇に冷たい感触が一瞬だけ触れる。
「深くは聞かないけど、いっぱいいっぱいになったときは俺に頼れよ」
何事もなかったかのように、ぽんっと頭に触れる手。
「……っ」
あたしの誕生日。
永人にあたしからキスをしてからというもの、たかが外れたというくらい永人からのキスが降ってくるようになった。
唇に触れる永人の温もりが嬉しかったりする。
でも、あたしたちは付き合ってるわけでもない。
あたしはきちんと振られてるのだ。
永人のことを好きなのはあたしだけ。
永人はあたしのことを好きじゃない。
じゃあ、この関係はなんという名前がつくのだろう。
〝友達以上恋人未満〟というものなのだろうか。
でも、それ以上のことを求めるわけでもない。
キスぐらいでって思う人は思うし、永人もその1人なのかもしれない。
見上げれば、少し眉をひそめる永人の顔。
「そんなことないよ!ただ、あたしが弱いだけ……んっ」
あたしの言葉を遮るように、唇に冷たい感触が一瞬だけ触れる。
「深くは聞かないけど、いっぱいいっぱいになったときは俺に頼れよ」
何事もなかったかのように、ぽんっと頭に触れる手。
「……っ」
あたしの誕生日。
永人にあたしからキスをしてからというもの、たかが外れたというくらい永人からのキスが降ってくるようになった。
唇に触れる永人の温もりが嬉しかったりする。
でも、あたしたちは付き合ってるわけでもない。
あたしはきちんと振られてるのだ。
永人のことを好きなのはあたしだけ。
永人はあたしのことを好きじゃない。
じゃあ、この関係はなんという名前がつくのだろう。
〝友達以上恋人未満〟というものなのだろうか。
でも、それ以上のことを求めるわけでもない。
キスぐらいでって思う人は思うし、永人もその1人なのかもしれない。