2度目の初恋も、君とがいい
「今年はホワイトクリスマスになるかな?」



深く考えるのはよそうと、話題を変える。



「どうだろうな。去年は……大雪だった気がする」


「よく覚えてるね」


「中学のダチに呼ばれてったら、女がいて騙されたくっそ嫌なクリスマスだったけど、嫌すぎて天気まで覚えてる」



笑いながら言う永人にその頃から永人を知っていたかったと思う。



「あたしはクリスマスはなーんも思い出ないなぁ」


「そ?」


「うん。人生で1度は、あそこの公園のイルミネーションのチケット買って彼氏と見たいなぁーとか思うけど……男の子が苦手なのは変わらないから難しいかな」



いくら永人のことを好きだと思っても、永人の彼女にはなれい。
でも、ほかの人を好きになれる気もしない。
だいたい、あたしは永人と明日汰と瑠衣くん以外の男の子とは未だに話せない。



「じゃあ、今年行く?」


「え……?」



永人の言葉に思わず、彼を見つめる。

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