2度目の初恋も、君とがいい
「明里さんの恋バナとかどうでもいいんで、あんたのこと知りたいんすけど」



〝どうでもいい〟とか何気に失礼なことを言った挙句、瑠衣くんに話を戻す。



「好きな子はいるよ。これで満足かな?」



1回ふっと笑ったかと思うと、真剣な顔で永人に向き合う。



「ずっとずっと昔からですよね?」


「なんなんだよ、お前は……」



〝お前〟なんて、瑠衣くんが口にするのは珍しい。
それほど、永人にイライラしてるということだろう。



「好きなら好きって言えばいいじゃないですか」


「そんなのお前もだろ」


「そうですね」



ふたりの間で繰り広げられてる会話に頭がついていかない。

わかるのは、瑠衣くんにはずっと好きな人がいて相手には伝えてないこと。
永人に好きな人がいて、この人もまた伝えてないこと。



「ちょっと、二人ともどうしたの?」



慌てて永人の頭を叩く明里さん。



「そうだよ……。永人も瑠衣くんもどうしたの?」

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