2度目の初恋も、君とがいい
あたしの言葉に永人はチラッとあたしを見てからため息をつく。
「渡しませんから」
それだけ言って、前をむいた。
「もしかして……」
今の永人の言葉で何がわかるというのだろう。
明里さんが何かを悟ったようで頷いてる。
「それ以上何も言うな」
瑠衣くんも明里さんが悟ったことに気がついたようで、明里さんに向かってそれだけ言葉を発した。
「言うつもりないよ」
明里さんもそれだけを言って前を向く。
「なにがなんだか……」
あたし以外の人は全てを分かっているようだった。
あたしこんなに、理解力なかったかな。
でも、聞いても誰も教えてはくれなそうだし聞くことはせずにあたしも前をむいた。
「もうすぐ始まるぞ」
永人の言葉に時計を見れば、時刻は18時25分だった。
ショーの開始まではあと5分。
後ろに座る瑠衣くんと隣に座る永人の間にギスギスしたものを感じながらもずっと見たかったショーに高まる感情は消えなかった。
「渡しませんから」
それだけ言って、前をむいた。
「もしかして……」
今の永人の言葉で何がわかるというのだろう。
明里さんが何かを悟ったようで頷いてる。
「それ以上何も言うな」
瑠衣くんも明里さんが悟ったことに気がついたようで、明里さんに向かってそれだけ言葉を発した。
「言うつもりないよ」
明里さんもそれだけを言って前を向く。
「なにがなんだか……」
あたし以外の人は全てを分かっているようだった。
あたしこんなに、理解力なかったかな。
でも、聞いても誰も教えてはくれなそうだし聞くことはせずにあたしも前をむいた。
「もうすぐ始まるぞ」
永人の言葉に時計を見れば、時刻は18時25分だった。
ショーの開始まではあと5分。
後ろに座る瑠衣くんと隣に座る永人の間にギスギスしたものを感じながらもずっと見たかったショーに高まる感情は消えなかった。