2度目の初恋も、君とがいい
「もうすごかったー!」
1時間半に渡るショーは大盛況のままに終了。
後ろに座っていたふたりに手を振って、永人と公園を出たところ。
あたしの実家と瑠衣くんの実家は目と鼻の先だから、瑠衣くんが車で送ってくれるって言ってくれたけど永人がそれを阻止した。
どうしてこんなにも、ふたりのあいだはギスギスしてるのだろうか。
「千花の顔みてる方が面白かった」
「なにそれ!?」
「すげーんだもん。どんどん表情変わってくの。可愛かった」
「も、もうっ!」
〝可愛かった〟
そのセリフを好きな人に言われて、ドキドキしないわけがない。
永人はあたしが永人のことを好きなのを知ってるのに、どうしてこんなことが言えるのだろうか。
からかっているならやめて欲しい。
「あ、そうだ」
何かを思い出したように永人が足をとめる。
「え?」
「時間なくて、包んでもらってもいねーんだけどさ」
そう呟いてポケットからキラリと光る長い何かを取り出す。
言われなくてもわかった。
それは、クリスマスプレゼントだろうと。
1時間半に渡るショーは大盛況のままに終了。
後ろに座っていたふたりに手を振って、永人と公園を出たところ。
あたしの実家と瑠衣くんの実家は目と鼻の先だから、瑠衣くんが車で送ってくれるって言ってくれたけど永人がそれを阻止した。
どうしてこんなにも、ふたりのあいだはギスギスしてるのだろうか。
「千花の顔みてる方が面白かった」
「なにそれ!?」
「すげーんだもん。どんどん表情変わってくの。可愛かった」
「も、もうっ!」
〝可愛かった〟
そのセリフを好きな人に言われて、ドキドキしないわけがない。
永人はあたしが永人のことを好きなのを知ってるのに、どうしてこんなことが言えるのだろうか。
からかっているならやめて欲しい。
「あ、そうだ」
何かを思い出したように永人が足をとめる。
「え?」
「時間なくて、包んでもらってもいねーんだけどさ」
そう呟いてポケットからキラリと光る長い何かを取り出す。
言われなくてもわかった。
それは、クリスマスプレゼントだろうと。