2度目の初恋も、君とがいい
「永人!?」


「担任が千花に用あるみたいだから呼びにきた……」



そう話す永人はいつもより少し覇気がない。



「ほんと?ありがと。じゃあね!瑠衣くん」


「うん、ありがとな」



瑠衣くんの言葉を背に準備室を永人と一緒にでる。



「先生なんだろうー。なんかしたかな……?あたし授業で「千花」



言葉を聞きたくなくて、1人で話しているとそこを永人に遮られる。



「……ん?」



なんとなく予想はついてたけど、気づかないふりをする。



「ちょっと来いよ」



あたしの腕を掴んで、空き教室の中に引きずり込む。



「ちょっと、先生が呼んでるって……「んなの、あとからでいい」



〝今はこっちの方が重要〟と、空き教室のドアを勢いよく締める。

それだけで永人が怒ってるってわかる。



「え、永人……?」



おそるおそる、永人の名前を口にする。



「なぁ、あいつのこと好きなの?」


「え!?」

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