2度目の初恋も、君とがいい
✱最終章
最後に
「ねぇ、いつまで永人と冷戦状態なわけ?」
机に顔を伏せていると、頭上から日奈子の声が聞こえる。
「永人もあたしも避けてるから」
バレンタインからもう1ヶ月が経とうとしてる。
永人とあたしはあれから1度も話していない。
さすがにあんなことがあったあと、平気で話しかけれるほど強くはない。
永人も、気をつかっているのかあたしに話しかけることはなくなった。
「日奈子」
後ろから聞こえた日奈子を呼ぶ声。
その声はあたしが一番話したい相手。
でも、あたしには声がかからない相手。
「これ、バレンタインサンキューな」
日奈子の机に置かれたひとつの包み紙。
「永人って意外にお返しとかちゃんとするんだ」
「さすがに日奈子とか仲良いやつにはやるよ」
……あたしには、くれないくせに。
なんて思ったけど、そもそもあたしは結局あげてない。
あのチョコは誰にも食べられることもなく、次の日の朝起きたら溶けかかってたいた。
あたしの気持ちみたいなチョコにじんわりと瞳の奥が熱くなった。
机に顔を伏せていると、頭上から日奈子の声が聞こえる。
「永人もあたしも避けてるから」
バレンタインからもう1ヶ月が経とうとしてる。
永人とあたしはあれから1度も話していない。
さすがにあんなことがあったあと、平気で話しかけれるほど強くはない。
永人も、気をつかっているのかあたしに話しかけることはなくなった。
「日奈子」
後ろから聞こえた日奈子を呼ぶ声。
その声はあたしが一番話したい相手。
でも、あたしには声がかからない相手。
「これ、バレンタインサンキューな」
日奈子の机に置かれたひとつの包み紙。
「永人って意外にお返しとかちゃんとするんだ」
「さすがに日奈子とか仲良いやつにはやるよ」
……あたしには、くれないくせに。
なんて思ったけど、そもそもあたしは結局あげてない。
あのチョコは誰にも食べられることもなく、次の日の朝起きたら溶けかかってたいた。
あたしの気持ちみたいなチョコにじんわりと瞳の奥が熱くなった。