2度目の初恋も、君とがいい
「永人くんとは話していないの?」


「うん。彼女……できたのかもしれない」


「え?」



相当意外だったのだろう、すごいびっくりした顔になる。



「びっくり?まぁ、たしかにあんなに女の子苦手だったのにね」


「びっくりというか……千花以外と付き合うなんてありえないと思ってた」


「え?あたしのことなんてなんとも思ってないよ?」



なんて言いながらも、瑠衣くんの目にはそんなふうに映ってたことが嬉しい。

相当、永人のことが好きなんだなと自分でも思う。



「まぁ、どっちでもいいか」



フッと笑う。



「あたしのことが好きなら、きっとバレンタインチョコだって受け取ってくれてるよ」


「あれは……」



瑠衣くんが何かを言いかけて途中でやめる。



「瑠衣くん?」


「俺は千花が好きだよ」


「へ!?」



瑠衣くんの突然の言葉に頭が真っ白になって変な声が出てしまう。

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