2度目の初恋も、君とがいい
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「永人!!!!」



空港について、ゲートの列に並んでる永人の背中を見つける。



「千花……」



目を見開いてあたしを見つめる永人は、列から抜け出してあたしのところに歩いてくる。



「なんで言わないで行くの!?待っててって言ってくれないの!?」



〝待ってて〟なんて好きじゃないと出てこない言葉。
そんな言葉用意してなかったかもしらない。

でも、あたしは言われたかった。

そしたら何年だって待てる自信がある。



「そんな俺の勝手で待ってろなんて言えるかよ」



はぁっとため息をつく。

〝言わない〟じゃない。
〝言えない〟という永人に嬉しくなる。



「永人、好き!好きなの」


「あー、もうっ!なんで俺をかき乱すんだよ」



ガーッと自分の髪の毛をかく。



「永人……」


「一生言わないつもりでいた」


「うん……」



そばにあった椅子に永人が座るからあたしも隣に腰をかける。

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