2度目の初恋も、君とがいい
「やっぱりか……いま、明日汰に上着と傘持ってきてもらうようLINEしたからさ。すこし寝とけ。嫌じゃなければ俺の肩使っていいからさ」



俺の言葉が言い終わるか終わらなかくらいで、肩に重さが加わる。



「寝るのはや……」



人の気も知らないで。

自分から肩を使えと言っておいてなんだけど、内心ドキドキが半端ない。

外とはいえ、二人しかいまこの空間にいなくて。
今までよりも一番近くに千花を感じてる。

いつも触れてしまっては、すぐに千花が離すから。
そして、わざとじゃないけど触れてしまったことへの罪悪感が募るんだ。

だから、肩とはいえ千花の温もりをこんなに感じることなんていままでなくて。



「やべぇ……」



俺はいままで女に関わらないようにしてきたし、当然彼女なんていたことない。
だから、女がこんなにずっと俺の体に密着してることなんてなくて。


だから、思わず。
止められるわけなんてなかった。


──チュッ


横を向けばすぐにある好きな子の顔。

そっと唇に自分の唇を合わせた。



「好きだよ、ずっと……」


これは俺だけのキミとの思い出。

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