2度目の初恋も、君とがいい
「ゴホッ……俺、言ったっけ?」



あたしの持つ、プリンを見て目を丸くする。



「ううん。聞いたの、学校の前のコンビニで」


「コンビニ……?あぁ、早瀬か」



少し考えたあと、思い出したように言う。



「そう、早瀬くん」


「……っ、もしかして早瀬が何か俺のこと言った!?」



慌てた様子であたしの肩を掴む。



「え?」


「あ、ごめん。つい……ゴホッ」



あたしに触れていることに気がついて、すぐに手を避ける。

もう何とも思わないのに。
永人限定だけど。
そんなことを言ったら永人だけ特別みたいで、言えない。

特別なのは嘘じゃないけど、好きだというみたいで。



「なんで、早瀬くんが何か永人のこと言うの?」


「いや……ゴホッ……なんでもないんだ……」


「早瀬くんと何かあるの?」


「あいつは中学一緒なだけだから、別になにかあるとかじゃない……ゴホッ……忘れて」



それだけ言うと、寝るらしく寝室に向かう。

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