2度目の初恋も、君とがいい
「なに、アイツ!なんもしてないとか言ってしてるじゃん!千花大丈夫!?」



日奈子の言葉はあたしを心配するもので、予想とは違っていた。



「あたしのために怒ってくれるの?」


「はぁ?当たり前でしょ!ほら、永人に文句言いに行くよ!」



日奈子が立ち上がって、あたしのことを立たせる。



「待って、日奈子」


「なに?」


「永人は覚えてないの……」


「は?」



あたしの言葉に怪訝な顔になる。



「昨日、看病しに行って……」


「は?千花が?」


「……うん」



あたしが一人で男の子の家に行くなんてことに驚いたのか、目を丸くする。



「千花……本当に永人に慣れたんだね」


「そう、だね……。でも昨日のでどうしたらいいか分からなくなって」


「なんでそんなことに?」



昨日のことを思い出しただけで、心臓がバグバクいってる。

永人にとっては、ただのキスかもしれない。
まぁ、永人は覚えてないんだけど。

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