夢探偵

獏の愛車はミニクーパー。なぜかこの車を見たとたん　なんとも言えない感じになり
思わず買ってしまった。そして、エンジンをボアアップしツインカムにしてパワーをだし、足回りもボッシュからエアサスペンションにしてそれなりに走る車に仕上げていた。
そのミニクーパーに乗って、目的の赤レンガのマンションを目指した。
そのマンションの場所は渋谷駅の近くにあり、かなりの高級マンションを思わせた。
獏の屋敷は八王子の山奥、、
平日だからといって渋谷までの道のりは渋滞で思うように進まなかった。
それでもなんとか１時間半をついやしマンション近くまで来た。
すると目的のマンションの前にパトカー２台と救急車が１台停まっていた。
獏はマンションをいったん通り過ぎ、近くのパーキングに車を停め、マンションの
近くまでもどってきた。
するとマンションの入り口から見慣れた顔が出てきた。
「お～い、桂木～！」
獏は高校時代の同級生、桂木　秀一をみつけて叫んだ。
「あっ！、、、、」
あきらかに獏の存在に気づいてるのに、無視している。
そして、そそくさとパトカーに乗り込み走り去って行った。
「なんだよ、桂木のやつ、、少しくらい話聞かせてくれてもいいのに、、」
獏は周りを見渡し、脇にあるコンビにを見つけて入っていった。
「すいません、マルボロ一つ下さい。」
「なんか　そこのマンションに人だかりができてるんだけど、何かあったんですか？」
何気なく店員に聞いてみた。
「あ～、、よくは分からないんですけど、あのマンションの女性が自殺したそうですよ。」
店員はレジ操作をしながら答えてくれた。
「ふ～ん、、自殺ですか、、」
「独身だったんですかね？」
店員は少し困った顔をしながらも、、
「たぶん一人じゃないですか？」
すると横にいたもう一人の店員が、
「おい、、」
「あっ」
「よくは、、わからないので、、すいません、、」
急に黙り込んでしまった。
「ありがとう。」
獏は店員に礼を言ってコンビにを後にした。
たぶん警察に情報を話すなと言われてたんだろう、、
「今日は帰るか。」
獏は八王子に帰ることにした。