【短編】意地悪恋愛法則

「そうなんだけど、金森となんかあった?」

「なんで?」

なんで、知ってるの?

「金森から、聞いた」

「空太から??」

どういうこと?

「実は、言うなって言われてたんだけど、なんかややこしそうだから、言うわ」

そう言って、浜下は喋りだした。

「俺、ずっと金森から相談にのってたんだ」

「相談?」

「うん。アイツさ、素直じゃないし、嫉妬っていうのかな?焼いちゃったみたいで」

空太が?

だから、帰りも冷たかったの??

「俺と苅山が話してるとこ見たんだと思う。だから、俺も怒られて」

浜下は申し訳なさそうに頭をかいた。


「嫉妬して、瑠夏に怒鳴っちまったとか、あいつ結構悩んでて」


あたし、知らなかった。

今までの意地悪も、怒ってたのも、

強引にキスしたのも、


全部『嫉妬』してたから?


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