極上社長と結婚恋愛
 


付き合っているのは内緒にして、というような直哉さんの目配せに頷きながらも、心に小さな疑問が残こってしまう。

私とのこと、お義父さんに知られたくないのかな……。

そんなことを思っていると、どこからか視線を感じた。

あたりを見回すと、映像を映し出すプロジェクターのそばで、背の高い女性がこちらをじっと見つめていた。

直哉さんの秘書の女性だ。
そう思って会釈をすると、彼女も綺麗に背筋をのばして挨拶をかえしてくれる。

けれど顔を上げた彼女の視線は逸らされることはなかった。
観察するようなまっすぐな視線に居心地が悪くなってしまう。

もしかして、私は彼女に快く思われてないのかな。
心の中に、もやもやとした不安がふくらんでいった。




 


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