極上社長と結婚恋愛
「店舗部分は狭いんですけど、大家さんのご厚意で空いている奥の部分をバックヤード代わりに使わせてもらってるんです」
「へぇ、知らなかった」
「普段はドライフラワーを作ったり包装資材を置くために使ってるんですけど、小さなキッチンもついているから、いざとなれば泊まり込めるんですよ」
「今度のぞきにいってもいい?」
興味津々の様子の直哉さんに苦笑しながらうなずく。
「ものすごく雑然としてるんで、直哉さんにあきれられないように、少し片づけてからでもいいですか?」
「あきれたりなんかしないのに」
「でも、普段見られてないところを見せるのはなんだか恥ずかしいです」
私が困り顔でそう言うと、直哉さんは吹き出すように笑った。