極上社長と結婚恋愛
 

「またそういうかわいい事を言う」

面白い事を言ったつもりもないのに笑われてしまい、ますます眉が下がってしまう。

そんな私を見て、窓辺にいた直哉さんがこちらに近づいてきた。
スタイルがよく長身の直哉さんに見下ろされ瞬きをすると、長い指がのびてくる。

柔らかい耳たぶを指先でなぞり、輪郭を確かめるように頬を撫でられて、思わず肩がとびはねた。
そんな小さな反応まで甘い視線でみつめられ、じわりと体温が上がっていく。

咄嗟に視線を落とすと、頭上で小さく直哉さんが笑った。

「そういえば」

空気をかえるように明るい声で言われ、慌てて顔を上げた。

「社長室のガーデニアが最近元気がないから、今度見に来てくれない?」

直哉さんのその言葉に、「わかりました」とうなずいた。





 


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