極上社長と結婚恋愛
 

「でも、前にホテルのロビーでお義父さんに会った時、付き合っていることを秘密にしたそうだったし……」
「それは、晴美さんに許可をもらう前に親父に先に話すなんて、根回しするみたいで卑怯だろ」
「それに、頬やおでこにキスするだけで、それ以上なにもしてくれなかったから、私に魅力がないのかなって……」

言いながら、恥ずかしいことを言ってると自覚してぶわっと顔が熱くなる。
まるで、手を出してくれないからっていじけてるみたいだ。

「そうやってすねるのもかわいいけど、両親の許しを得るまでは手を出さないって決めて我慢してた俺の理性をほめてほしいな」

くすくすと肩を揺らしながら直哉さんが言う。

「我慢してたんですか?」
「ずっと我慢してたよ」

すると長い指がのびてきて、うつむいたあごをすくい上げられた。
おずおずと顔を上げると、直哉さんの熱を帯びた視線がからんで鼓動が早くなる。



 
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