極上社長と結婚恋愛
「ち、ちがいます! ただ、ひとりでパンやシリアルを食べるなんて味気ないし、さみしいと思ったから……っ!!」
「なんだ。プロポーズじゃないんだ。残念」
真っ赤になって慌てる私をくすくす笑う直哉さん。
混乱のあまり頬が熱くなって、瞳がうるんでしまう。
動揺しすぎて顔を上げられなくなってしまった私の頭を、直哉さんの手が優しくなでてくれた。
「これからも、ずっと一緒に朝食を食べようね」
優しくそう言われ、うつむいたままうなずいた。