ファースト・キス
第1章
記憶喪失
危ない・・・・・・!
って私は・・・・一瞬にして走ってった。
いつもどうり、通学路の歩道橋を通ったら、
まだ通りかけの犬がいて、
しかもど真ん中の時に電車が来たから・・・・・
見ていられなくって。
そして気がついたら、走ってた。
自分では驚くほどの速さで、
グングン歩道橋が近づいてくる。
犬の鳴き声が、
『早く来て!僕を助けて!』
そんな風に聞こえた。
もうすぐだから!
ワンちゃん頑張って!
気がついたら、電車がもう近くまで来ていた。