cafe レイン
まだ頭が痛いけれど、さすがに一日寝るのは生活リズムが狂ってしまう。
カバンからケイタイを取り出して、私はベッドの上に横になった。
充電は残り15%。画面に映し出された昨日来た沖くんからのライン通知。
私は通知をタップする。開くラインの画面。
【砕けてきてください】
ははって笑う。
きちんと告白して砕けることが出来たのなら、今こんな気持ちじゃなかっただろうな。
【昨日はごめん。また飲みに行こうね】
とだけ、返信するとすぐに沖くんから返信が来た。
【それ、どっちの反応したらいいかわかんないです】
確かに。と思った。うまくいってもいかなくても、きっと飲みに行こうって言っているから。今度は律ちゃんも交えて三人で行きたいな。
結局、それから横になっていたら眠くなってしまって寝てしまったのだけど。
深夜に目覚めた私はさすがにお腹が空いたから、コンビニに向かって夜食を買い込んだ。
家に帰宅してテレビをつける。
すると、その番組ではイケメン店員のカフェ特集がやっていた。
「いただきまー……」
私は「す」、までどうしたって言い終わらなかった。開いた口が塞がらなかった。
そこに出ていたのは、丸山さんだったからだ。
『イケメンオーナーがいるって噂のcafe レインにお邪魔しています。オーナーの丸山さんに話を伺っていきます。ここのお勧めはありますか?』
いつもお店で見せるような素敵な笑顔を浮かべ、受け答えをしていた。