cafe レイン
イケメンカフェ特集だなんて、丸山さんが一番嫌いそうな特集なのに。
その時、私のケイタイが鳴った。相手は律ちゃんだ。
「はい、どうしたのこんなよ……」
『ねえ!』
開口一番がこれだ。
『見てた!? イケメンカフェ特集!』
「あ。律ちゃんも見てたの」
『オーナーさんじゃん!?』
「うん」
『うん、じゃないよ! 月曜日から行けなくない!? あのラーメン屋みたく並んで入れなくなるんじゃない!?』
私の反応が薄くて何故か律ちゃんがぷりぷりとしている。
「そうだけど……でも、私最近行ってなかったし」
『え! 行かないの! 沖から聞いていたんだけどうまくいったんじゃないの』
「え」
沖くん、律ちゃんに報告していたんだ。
どんな風に伝わっているんだろう。
『私が沖に聞いたのはタクシーにオーナーさんと乗り込んだって』
「うん……、そうなんだけど。でも、うん。ダメだった」
『は。どういうこと』
「う~ん、私より花さんを選んだってことかな」
『は!? 何で』
「何でって言われても」
それは私が聞きたい。いや、花さんを好きだからだなんて目の前で言われたら粉々どころじゃない。溶けてしまう。
『だって連絡は? 来ないの?』
「……ブロック、しちゃった」
『は~~~~~~~~~~!?』
「り、律ちゃん、声が大きい!」
こんな深夜に近所迷惑になってしまう。
その時、私のケイタイが鳴った。相手は律ちゃんだ。
「はい、どうしたのこんなよ……」
『ねえ!』
開口一番がこれだ。
『見てた!? イケメンカフェ特集!』
「あ。律ちゃんも見てたの」
『オーナーさんじゃん!?』
「うん」
『うん、じゃないよ! 月曜日から行けなくない!? あのラーメン屋みたく並んで入れなくなるんじゃない!?』
私の反応が薄くて何故か律ちゃんがぷりぷりとしている。
「そうだけど……でも、私最近行ってなかったし」
『え! 行かないの! 沖から聞いていたんだけどうまくいったんじゃないの』
「え」
沖くん、律ちゃんに報告していたんだ。
どんな風に伝わっているんだろう。
『私が沖に聞いたのはタクシーにオーナーさんと乗り込んだって』
「うん……、そうなんだけど。でも、うん。ダメだった」
『は。どういうこと』
「う~ん、私より花さんを選んだってことかな」
『は!? 何で』
「何でって言われても」
それは私が聞きたい。いや、花さんを好きだからだなんて目の前で言われたら粉々どころじゃない。溶けてしまう。
『だって連絡は? 来ないの?』
「……ブロック、しちゃった」
『は~~~~~~~~~~!?』
「り、律ちゃん、声が大きい!」
こんな深夜に近所迷惑になってしまう。