cafe レイン
「優しいからかな~。見た目が好きだったってのもあるけど。底なしに優しいね」
「やっぱり優しい男がいいんすかね。ほら、よく言うじゃないですか。危険な香りがするとか、ミステリアスな雰囲気の男がいいとか。
そういうのってどうなんですかね」
「あ~、そういうの好きだった時もある。けど、現実は優しい人の方がよくない? 一年二年で離れるんじゃないんだからさ。
一生添い遂げるなら優しい人の方がいいに決まってるよ」
「肝に銘じますわ……」
「沖、優しい部類だと思うから大丈夫。問題ない」
優しい人、かあ。話した雰囲気だけど、丸山さんは優しそうだ。恋人にもあんな風に話しかけるのだろうか。
凄く愛されて、とっても大事にされそうな気がする。
「それなら、オーナー大丈夫そうですよね。小野寺さん」
「えっ」
急に丸山さんの話を振られ、ドキっとしながら沖くんを見た。ニヤニヤしながらこっちを見る二人。