cafe レイン
「オーナー優しい人だと思いますよ。少ししか話していないし全く知らないけど、そんな気がします」
「だといいな」
「きっとそうですよ、自信持ってください」
「そうだよね。私の好きな人だもん」
私はそう言ってから、うんうんと頷いた。
「こら、調子乗って」
律ちゃんがコツンと私の頭を小突く。
「ゆくゆくはオーナーの連絡先をゲットですね」
沖くんがそう言ってニヤリと笑った。
連絡先なんて夢のまた夢、だなんて考えていたけれど、そこまで遠くないかもしれないだなんて思えてきた自分がいて、なんてげんきんなんだろうと苦笑した。
好きな人と話せるって凄い。たくさんのパワーを貰えるんだ。
それから私達の話しは盛り上がって、今日の帰宅も日付が変わったぐらいだった。