儚き夢…
第一章
始まりの京都
「夜市(ヨイチ)…?」
『何だ?琴(コト)?』
「また…行くの?」
『依頼が来たからな…仕方が無い。』
私達が京都に入って早3ヶ月が経った。
話し方、物腰からして最近京都に入ったと分かる私達。
「もう…早く行きなさいよ!早く行かないと叱られるんでしょう?」
『何なんだいきなり?分かっているよ!じゃあ家で隠れて居ろよ琴!?』
そう言って走り去って行った夜市。
私は1人隠れ家のある山に入る。
「今日も帰って来ますように…」
私はそう願いながら歩き出した。