儚き夢…

『そんなに入りたいのか…?人殺しの集団に…?』

“人殺し”
私の心臓が跳ねた。
夜市も複雑そうな顔をしている。
夜市は迷っているんだ。
それはきっと私が居るから。
女をこんな事に巻き込んではいけないと思っているんだ。

「入れてください…」

小さく呟いた。

『琴!?』

夜市は驚いていた。
そうだよね。
ついさっき両親、村人全員殺されたのに“人殺し”の集団に入ろうって言っているんだ。
驚か無い方がどうかしている。
でも私は…
助けてもらったこの人の傍で何か力になりたいと思う…
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