儚き夢…
『新撰組何て普通の人間が入れる様な所では無いぞ?それでも…か?』
土方さんが心配そうに言った。
心配…
正直言うと入りたくは無い…
でも私はそれ以上に、この人について行きたいと心から思ったから…
「村を焼かれて…親を殺されて…知り合いも目の前で斬られて…もう私は…普通の人間には戻れません…いや、戻りません!」
強く言った。
『俺も…もう戻らない!!』
夜市も私に続いて言った。
『…良いだろう。だが!!』
“だが!!”
私はその言葉に酷く嫌な予感がした。
『…そっちの女。お前には刀を渡さない。』