儚き夢…

実行は今夜。
私は一旦隠れ家に帰り準備をしようと思った。

「夜市ただいま。」

『お帰り琴。』

明らかに声に元気の無い夜市。
…仕方が無いでしょう?
この依頼は男の夜市には絶対に出来無いんだから。

『どんな内容なんだ…?』

「長州藩士の暗殺。」

そう言いながら私は顔に化粧をする。

『化粧…?』

不思議そうに私が化粧をするのを見ている夜市。

「相手を油断させる為にしているんだよ。」

本当の理由…







長州藩士に抱かれ、長州藩士が寝てしまった後に暗殺すると言う内容の依頼。
だから…
化粧をして出来る限り自分を綺麗にして行かなくてはならない。
こんな事…
夜市に言えるはずが無いでしょう?
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