儚き夢…

「そこの剣士はん?うちと遊びまへん?」

京都弁。
昼間頑張って覚えて、自然に使える様になった。

『…名は何と言う?』

まんまとつれた標的。
いくら凄腕の剣士でも、やはり“女”には多少自分の鎧を崩すのだろうか?

「“松”と言います。どうぞよろしゅうして下さい。」

ペコリと上品にお辞儀する。

『では邪魔するぞ。』

ここは島原。
島原の一軒家を借りて作戦を開始する。
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