儚き夢…

「剣士はんよぉ飲みはりますねぇ。」

長州藩士にお酌する私。
夜も更けて、酒も回ってきた事だろう…私は決意した。

「布団ひきますね。」

布団をひいたと同時に押し倒された私の体。

「…優しゅうして下さいよ?剣士はん?」

“初めて”をこんなカタチで失う何て思ってもみなかった。
でも、頭は何故が冷静で…
心は屈辱でいっぱいだった。
汚れてしまうこの体。
夜市…
好きです…
でも私は貴方にこれ以上想いを寄せるのは止めようと思います。
たった今気付いた確かなこの気持ちは、貴方には伝えずに…
消してしまおう…
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