儚き夢…
「な…に…これ…?」
『嘘…だ…』
火の海と化した村。
知り合い達の死体。
飛び散った血。
パサッ…
山菜の落ちる音。
『こっちに来たら駄目!!逃げなさい!!』
隣のおばちゃんの声。
でも私達の足は固まってしまったかの様に動かなかった。
『逃げなさい!!…ギャアァァ!!』
目の前で斬られるおばちゃん。
その赤い血が私達を真っ赤に染め上げた。
「あ…あ…」
体がガタガタ震えてくる。
きっと私達もおばちゃんの様に殺される…