儚き夢…

『…』

「…嘘。」

家の中。
そこには目を疑いたくなる様な光景が広がっていた。
信じたく無い現実を受け入れるしか無かった。

『仕方が無いだろう?』

大男が入って来た。
涙も出ない声も出ない。
だが頭だけは冷静で、“あぁ…私達死ぬんだ…”と思った。

『税を納め無いからいけないんだ。』

私達を目がけて振り下ろされた刀。
私も夜市も動けずに居た。
税、税って…この男はイカレている…
こんな時に…
どう何だろう?
自分達で採って来た山菜が無性に食べたくなった。
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