儚き夢…
『それでは…達者でな。』
『待てよっ!!』
声を出したのは夜市だった。
夜市が声を出さ無かったら、きっと私が声を出し引き止めていた。
『…何で俺達を助けたんだ?別に…こんな風になっている村なんて他にも沢山あるだろう?』
私も引っ掛かっていた。
どうしてわざわざ助けてくれたのだろうか?
男の人の服装からして、見回りをしていると言う訳でも無さそうだ。
『さて何故だろうか…?只、何故かこの村は助けようと思っただけだ。まぁ…実際は助けられ無かったがな。』
男の人は悲しく笑って私達に背を向けた。