占いのお陰でシンデレラになれました!~奇跡の偽装結婚
「実はな…父上にはバレてた…」
「え?バレてたって…」
優紀さんと那月さんは、顔を見合わせて苦笑した。
「隠そうと思うことに、そもそも無理があったんだな。
父上は、すべてを知っていながら、俺達のすることを見ていたんだ。」
「そう…だったんですか…」
「父上はすでに手を打っていた。
そのおかげで、損失はほぼ免れた。」
「えっ!?」
ってことは…那月さんは、貧乏にならなくて済んだってこと…!?
「父上と優紀と俺とで話し合った結果…
俺は仕事を手伝うことになった。
あ、もちろん、橘建設の後継者は今まで通り、優紀だけどな。」
「えっ!?」
さっきから私、驚いてばかりだ。
でも、思いがけないことばかりなんだもの、仕方ないよね。
「父は、僕の失態を許す代わりに、那月に仕事を手伝うことを条件にしたんだ。」
「そうなんですか…」
あんなに実家の仕事をすることをいやがっていたのに、那月さんはそれでもその条件を飲んだんだね。
それは、もちろん優紀さんのため…
「那月は、損失分を支払うって言ったんだけど、すでにその回収は終わってたし、そんなことをしても僕を解雇するって父は言ったんだ。
許してほしければ、仕事を手伝えってね。」
「全く父上は卑怯な手を使うよな…」
「そ、そうなんですか。」
私、さっきから同じことしか言ってない。
でも、なんだかびっくりしすぎたというのか…
どういえば良いのかもよくわからなくて…
でも…良かった…
もしかしたら、最高の決着かもしれない。
優紀さんは今の肩書のまま仕事を続けられるし、那月さんは資産を投げ出す必要もなくなった。
(ってことは、私とも別れないってことだよね?
良かった……本当に良かった……)
「え?バレてたって…」
優紀さんと那月さんは、顔を見合わせて苦笑した。
「隠そうと思うことに、そもそも無理があったんだな。
父上は、すべてを知っていながら、俺達のすることを見ていたんだ。」
「そう…だったんですか…」
「父上はすでに手を打っていた。
そのおかげで、損失はほぼ免れた。」
「えっ!?」
ってことは…那月さんは、貧乏にならなくて済んだってこと…!?
「父上と優紀と俺とで話し合った結果…
俺は仕事を手伝うことになった。
あ、もちろん、橘建設の後継者は今まで通り、優紀だけどな。」
「えっ!?」
さっきから私、驚いてばかりだ。
でも、思いがけないことばかりなんだもの、仕方ないよね。
「父は、僕の失態を許す代わりに、那月に仕事を手伝うことを条件にしたんだ。」
「そうなんですか…」
あんなに実家の仕事をすることをいやがっていたのに、那月さんはそれでもその条件を飲んだんだね。
それは、もちろん優紀さんのため…
「那月は、損失分を支払うって言ったんだけど、すでにその回収は終わってたし、そんなことをしても僕を解雇するって父は言ったんだ。
許してほしければ、仕事を手伝えってね。」
「全く父上は卑怯な手を使うよな…」
「そ、そうなんですか。」
私、さっきから同じことしか言ってない。
でも、なんだかびっくりしすぎたというのか…
どういえば良いのかもよくわからなくて…
でも…良かった…
もしかしたら、最高の決着かもしれない。
優紀さんは今の肩書のまま仕事を続けられるし、那月さんは資産を投げ出す必要もなくなった。
(ってことは、私とも別れないってことだよね?
良かった……本当に良かった……)