占いのお陰でシンデレラになれました!~奇跡の偽装結婚
*
「那月さん…本当に良かったですね。」
家に戻り、私達はすぐには自室に籠らず、二人でお茶を飲んだ。
お互い、なんとなくまだ話したい気分だったんだと思う。
「良かった?何が良いものか…
俺は、実家の仕事を手伝わせられるはめになったんだぞ。」
口ではそんなことを言いながら、那月さんの表情は決していやそうではなかった。
那月さんはもしかしたら、仕事が好きなのかもしれない。
今までは優紀さんの手前、手を出さなかっただけで、本当は好きなじゃないかって思えた。
そう…那月さんは常に優紀さんのことを考えて…
そのために自分の気持ちを押し殺して来たんじゃないだろうか?
「……どうかしたのか?」
「え?い、いえ…別に。
あ…あの…伶佳さんは離婚にはすぐに応じられたんですか?」
「あぁ。伶佳はずっとその男が好きだったようだ。
でも、親の言い付けで仕方なく優紀と結婚したんだ。
その頃、伶佳の実家は資金繰りで困ってたようだからな。
それでも、気持ちはずっとその男にあったようだ。
相手の男もそれは同じだ。
ある意味、二人の愛の深さが今回の離婚に繋がったんだろうな。
可哀想に優紀は、貯金のすべてを慰謝料として払ったらしい。
不倫をしたのは伶佳の方だ。
そんなもの支払うことはないのに、本当にあいつは馬鹿なんだから…
でも…これで、あいつは自由になれた。
今度こそ…本当に幸せになれる……」
那月さんは遠くをみつめながら、穏やかに微笑んだ。
「那月さん…本当に良かったですね。」
家に戻り、私達はすぐには自室に籠らず、二人でお茶を飲んだ。
お互い、なんとなくまだ話したい気分だったんだと思う。
「良かった?何が良いものか…
俺は、実家の仕事を手伝わせられるはめになったんだぞ。」
口ではそんなことを言いながら、那月さんの表情は決していやそうではなかった。
那月さんはもしかしたら、仕事が好きなのかもしれない。
今までは優紀さんの手前、手を出さなかっただけで、本当は好きなじゃないかって思えた。
そう…那月さんは常に優紀さんのことを考えて…
そのために自分の気持ちを押し殺して来たんじゃないだろうか?
「……どうかしたのか?」
「え?い、いえ…別に。
あ…あの…伶佳さんは離婚にはすぐに応じられたんですか?」
「あぁ。伶佳はずっとその男が好きだったようだ。
でも、親の言い付けで仕方なく優紀と結婚したんだ。
その頃、伶佳の実家は資金繰りで困ってたようだからな。
それでも、気持ちはずっとその男にあったようだ。
相手の男もそれは同じだ。
ある意味、二人の愛の深さが今回の離婚に繋がったんだろうな。
可哀想に優紀は、貯金のすべてを慰謝料として払ったらしい。
不倫をしたのは伶佳の方だ。
そんなもの支払うことはないのに、本当にあいつは馬鹿なんだから…
でも…これで、あいつは自由になれた。
今度こそ…本当に幸せになれる……」
那月さんは遠くをみつめながら、穏やかに微笑んだ。