占いのお陰でシンデレラになれました!~奇跡の偽装結婚
沙也加さんは、私の顔をじっとみつめて…
そして、優雅に微笑んだ。



「あかねさん…
なっちゃんのこと、本当に愛してるのね…」

「え…!?」

私は図星を突かれて、何も言えなくなってしまった。



「心配しないで。
なっちゃんは、私のことを家族みたいに思っててくれてるだけだから。」

「え……ち、違います!
那月さんはあなたのこと…」

「私もなっちゃんのことは大好きよ。
私にとってとても大切な人。
でも…それは恋愛感情とは違うわ。」

それは、とてもきっぱりとした口調だった。



「で、でも……」

「私となっちゃんは、家族みたいな愛情…
私が、男性として愛しているのは、ゆうくんよ…」

「え……」



最悪の雰囲気になってしまった。
沙也加さんは、那月さんの言ってた通り、やはり優紀さんのことが好きだった。



私のせいで、那月さんに深い傷を負わせてしまったことに今更にして気付いて、私はパニックに陥ってしまった。



どうしよう!?
謝る?でも、そんなことしたら、却って那月さんに恥をかかせることになる?
私は…私はどうすれば良いんだろう?
気持ちばかりが焦り、私の瞳からは大粒の涙がぽろぽろこぼれた。
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