占いのお陰でシンデレラになれました!~奇跡の偽装結婚




「で…どういうつもりなんだ?」

「え……?」



部屋に戻って、ソファに座るなり…
那月さんが鋭い目つきをして、そう言った。



「あ、あの……何が……」

としか言いようがない。



本当はわかってるよ、さっきのことだよね??



「さーやに言ったことだ!
俺が、さーやに恋愛感情を抱いてるって、あれだ!」

「ご、ごめんなさい!」



そうそう…ここは謝るしかない。
だって、悪いのは私だもの。
私が余計なことを言ってしまったから…
しかも、沙也加さんは那月さんの予想通り、優紀さんのことを愛していた。
高校生の時から付き合ってたってことまで知ってしまった。
那月さん…傷付いてるよね。
心もプライドも…



「……なんであんなことを言った?」

「それは……」



私は唇を噛み締めた。
思い出すだけでもなんか気持ちが重くなる。



「どうした?なんであんなことを言ったのかって聞いているんだ!」

明らかに不機嫌な那月さんの口調に、私は少し怯えながら答えた。



「そ、それは……那月さんが沙也加さんのことを好きだと思ったから…
もしかしたら、沙也加さんも同じ気持ちかもしれないし…
な、那月さんに幸せになってほしかったから…」



那月さんの顔が、どこか驚いたような表情に変わった。
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