占いのお陰でシンデレラになれました!~奇跡の偽装結婚




「ねぇ、あなたたち、これからどこかでお酒でも飲んで来たらいかが?」



旅行の最終日、夕食後、沙也加さんが優紀さんと那月さんに突然そんなことを言った。



「飲みに行くなら、みんなで行こう。」

当然、那月さんはそう言う。



「私…あかねさんと二人っきりでお話がしたいの。
だから、あなたたちはお邪魔なの。」

那月さん達はびっくりしてたけど、驚いたのは私も同じ。
沙也加さんが私に話があるなんて…一体、何のお話が??



「邪魔とまで言われたら仕方ないな。
那月…仕方がない。
どこか行くか…」

「そうだな…」



那月さん達は、ごく素直にレストランを出て行った。



「じゃあ、あかねさん…
私達も部屋に行きましょう。」

「は、はい。」



私は、沙也加さんのあとに続いた。
< 163 / 177 >

この作品をシェア

pagetop