こっち向いて、泣いてよ。

タイトル未編集

昔から憧れていた。




帰り道に友達とクレープやドーナッツをたべて、恋バナをして、うわさ話をして。




中学生の頃なんて寄り道はダメ！って言われてたからね。



だかしかーし！！！！



今年から親の転勤で引越しをした私は憧れと不安の気持ちを持って、故郷の田舎とはかけ離れた大都会、東京のJKです！




「とか思ってたけどね……。ここどこだろ……。」




大都会は広い。ここはどこだ。




とりあえずこういう時はケータイで調べよう。そうしよう。







地図なんて使ったことねぇわ！！！！！！





「どうしよう……
いや……初日から遅刻なんて……ありえない……少女漫画じゃないんだから……きっと大丈夫。進もう。地図なんて頼らなくても大丈夫だ。」






決心をし、踏み出そうとした時だった。







「……君、その制服の高校さ、歩いてる方向と違うけど。」






「えっ……







まぶしっっ！！！！」






いっ、イケメンすぎる……！！！





私は生まれて初めて人間を見て眩しいって思った……というか言ってしまった……




「いや太陽全然君の後ろだけど……？」





「あっ、いや、そういうことじゃなくて……」




うっわー！！！絶対ヤバいやつって思われたー！！！！




「……まぁ、どうでもいいけど。あのさ、道わからないなら着いてきなよ。」




うっわー！！！性格までイケメンかよー！！！！！さぞかしモテますでしょうねー！！！！



「くるの？来ないの？」






「はっ……！！！！ぜひ案内お願い致します！！！」





大都会、素晴らしい！！！！！