すきよりたくさん
その日も雨が降っていた。

隣の学校の
滝川幹也

私、松本あゆみ。

「あゆみといると、雨多いな」

「だよね。私も幹也といると雨多いし。」

「相性あんまりよくなかったり。」

「なにそれ〜!」

「なんとなく。相性よくないっしょ?俺ら。」

「そうかもね。」

なんで。

なんでそんな事いうんだろう?

相性良くないなんて、

幹也、私の事どう思ってるんだろう。

「あゆみ〜」

「うん?」


幹也の手が


私の髪に触れた


幹也の指が


私の口唇に触れた
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