家政婦になりました。2(亀更新です。)


『これはね、父さんの名前と母さんの名前だよ。』


志音は父さんの名前。しおんと読む。
母さんは貴子で、きこって読むらしい。父さんも母さんも年代を考えると少し珍しい名前だったようだ。


『これが母さん。きこって言うんだよ。』

「お母さんはきこって名前なんだね。」

『そうだよ。これが父さん。しおんって読むの。』

「お父さん?お母さんの部屋のしゃしんの人!」

『そうだよ。』


瑞貴はあまり父さんの事を覚えていない。まぁ、それは仕方のないことだしわずか2歳の時の事を覚えていろという方が難しい。


「お父さん、ねーねと同じ?」

志音と朱音のところを指差して言う瑞貴。

『うん。同じ音って入ってるね。』

「にぃに達と、僕とお母さん同じ?」

『そうそう。貴っておそろいだね。』


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