家政婦になりました。2(亀更新です。)


母さんは私に父さんと同じ音を入れたかったらしい。そのかわりに父さんは男の子に母さんと同じ貴を入れた。


今はもういない父さんをそばで感じられる大事な宝物。


「あ!朱ねぇおかえり!」

「おかえり朱ねぇ。」

瑞貴と話しているとお風呂からあがった様子の双子。


『ただいま。』

「なにしてんの?」


豪貴が髪を拭きながら私達のところに来る。


「名前!みんなおそろい!」

名前を書いた紙を豪貴に見せる瑞貴。


「これ、母さんの名前だよね。これは父さん?」


後ろから除きこんできたのは棗貴。




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