脳内☆彼氏
そう気付いた途端、せっちゃんの言葉が解読できた。
(ウザいんだよ、友達面して近付くな!一緒にいさせて欲しいなら、犬になりな!)
言葉が通じてないのは私の方だったんだ…
私は青ざめて、ピタリと口を閉ざすと、自分の席に戻った。
「キャハハ!ジョン沸点低~!」
捨華が後ろから私の耳をふさいだ。
せっちゃんはまだ笑いながら、くみちゃんと教室を出て行った。
(捨華、もういいよ)
(お願いですから)
(?)
(今は泣かないで下さい。)
(…しないよ。そんな無様な真似は。)
強がりだ。もう鼻の奥がツンと痛くなって来ている。捨華がハラハラと私の顔を覗き込んだ。
(教室を出ますか?)
(ダメ、負けた事になる。)
(…だから私があれ程、他人に心を許すなと)
(分かってるよ)
せっちゃんとくみちゃんと三人で、それなりにうまくやれてると思ってた私が甘かったんだ。
せっちゃんは私が邪魔だった。私がそれにいつまでも気付かないから、あんな事、言い出したんだ。
私は自分の鈍さが恥ずかしくなった。
(ウザいんだよ、友達面して近付くな!一緒にいさせて欲しいなら、犬になりな!)
言葉が通じてないのは私の方だったんだ…
私は青ざめて、ピタリと口を閉ざすと、自分の席に戻った。
「キャハハ!ジョン沸点低~!」
捨華が後ろから私の耳をふさいだ。
せっちゃんはまだ笑いながら、くみちゃんと教室を出て行った。
(捨華、もういいよ)
(お願いですから)
(?)
(今は泣かないで下さい。)
(…しないよ。そんな無様な真似は。)
強がりだ。もう鼻の奥がツンと痛くなって来ている。捨華がハラハラと私の顔を覗き込んだ。
(教室を出ますか?)
(ダメ、負けた事になる。)
(…だから私があれ程、他人に心を許すなと)
(分かってるよ)
せっちゃんとくみちゃんと三人で、それなりにうまくやれてると思ってた私が甘かったんだ。
せっちゃんは私が邪魔だった。私がそれにいつまでも気付かないから、あんな事、言い出したんだ。
私は自分の鈍さが恥ずかしくなった。