鬼部長に溺愛されてます
「また部長なんですね。よかった……」
ホッとして長く息を吐く。
「ついでに社長から木下誠吾の教育も頼まれてる」
これは誠吾も大変だ。きっとビシバシしごかれるだろう。
なんとなく想像できる画にクスッと笑ってしまった。
「それでいつからですか?」
「三日後」
「え!?」
そんなに突然だとは思いもしなかった。
「でも、そんな情報はどこにも……」
公示だってされていない。
部長クラスの異動ならば、もっと早く情報が公開されるだろうに。
「社長に内密にしたいと申し出ていたんだ。だから公示されるのは異動日と同じく週明けの月曜日だ」
「そんな……」