本当は誰よりも優しい。だけど、人事部長という肩書の中、冷酷なイメージだけではなく、非常な判断をし続ける部長。でも、そんな部長が本当は優しいことを、新人研修の中知っている主人公は、周囲からは冷酷と言われていても、それを信じることができず、また気持ちを抑えることができない。
会社の規定に伴い、どうしても恋をしてはいけないことも成就することもないことを知っていながら、それでも抑えられない想い。近づけば近づくほど、その想いは膨れ上がっていき―――…
読めば読むほど、すごく切なかったです。
相手が、社内規則に目を光らせる人事部の部長ということもありますが、規則など気にせず自分の気持ちを!という身勝手な考えの持ち主ではなく、守らなくてはいけないけど――…というまじめな子で、だからこその切ない想いが、いじらしかったです。