ふたりのエース
ああ……はじめてだ!

人にボールをぶつけたいと思った事は…


部室のドアが開きキャプテンの田辺が顔を出した。


「太田。そろそろ勇村を借りていいかな?」


「どうぞ、どうぞ。穴が開くくらい使ってください。」


「俺は物か!」




グランドに出ると既に部員達が練習をはじめていた。


「だいぶ仕上がってきただろ?今年こそ決勝まで残れそうな気がするんだ!」


「誰かさんも俺の球捕れるようになったしな。」


「まあな。」
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