ふたりのエース
中学での最後の試合。


私は泣いた。


鈴君も泣いていた。


けど彼だけは笑っていた。


怒るわけでもなく悲しむわけでもなくただ笑っていた。



申し訳なかった。


謝ってもみた。


けど返ってきた言葉は一言。



「俺は高校でエースになる。」
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